5畳半あれば、世界は変えられる。
世界を変えようとしている人の部屋は、驚くほど狭かった話。
「世界を変える」
なんて言葉を聞くと、どう感じますか。
シリコンバレーの広大なオフィス。
何十億という資金を持つ人だけ。
選ばれた人たちだけができる、
特別な世界。
私には無関係だ。
なんて思って
しまっているかもしれません。
でも、
私はある場所を、
見た時に気づいたんです。
世界を変えるのに必要なのは、
環境でも資金でもなくて、
「何を届けたいか」
という志だけなんじゃないか。
今日は、
そんな話をさせてください。
私は、コンテンツを作っていると
何度かお伝えしていますが、
ジャンルとしては、
主に健康や予防医学の分野で
コンテンツを作っています。
と言っても、
私自身は医師ではありません。
マーケティングの視点から、
医師の方々が持つ知識や知見を
形にして「届ける」こと。
知見ある方の知識を
コンテンツにして価値に変えることが
私の仕事です。
もちろん0から作るではなく、
世の中の流れやトレンドを追いながら、
コンテンツを作っています。
一応ですが、
ご一緒させていただく方の
コンセプトやブランドを考えて作っていく。
俗にいう、
プロデュースもやっています。
一緒に仕事をしてくださっている方々は、
著名な医師や外科医の先生たち。
国内から海外まで。
書店に行けば、
きっと名前を聞いたことがある先生。
そんな方ばかりです。
そして年齢も経験も、
私よりずっと上の方ばかり。
怒られることもあります。
勉強不足と言われることもあります。
それでも、
意見がぶつかることがあっても
引くことはしないようにしています。
まぁそんな日々で、
本当に鍛えられています。
そして、
この人たちには一つ、
共通していることがあるんです。
「がんばらなくても生きていける人たち」だということ。
地位もある。名誉もある。お金もある。
語弊が
あるかもしれませんが、
今日から何もしなくても、
残りの人生を生きていける。
そんな人たちばかりです。
なのに、
一緒に続けていただいている。
新しい価値を一緒に考え、
企画に対してフィードバックをいただき、
伝え方を一緒に悩んでいただく。
私みたいな若造と、
本気でぶつかってくれる。
そのことがずっと、
不思議でした。
数年前のある日のこと。
一番長く
ご一緒させていただいている
先生にお食事に
連れていただきました。
そこで思い切って聞いてみたんです。
「先生は、何のためにやっているのですか。」
すると…
その先生は少し考えてから、
こう話してくれました。
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・
・
医師として、
治したい病気はたくさんある。
でも、
今の医療では、
全てを治すことはできない。
そして、
その原因を辿っていくと、
もっと根っこのところにある。
今の医療は、
病気になってから治そうとする。
違う。
どれだけ大きく立派な木も、
土壌が汚染されていたら意味がない。
人で言えば、
食事だったり運動不足だったり、
生活習慣だったりが病気を作る。
だから現状の考え方を変えて、
予防医学を普及する必要がある。
ただし課題はある。
そもそも
知識が届いていなかったり、
予防という考え方が
広まっていなかったり。
一人でいきなり変えることは難しい。
だからコツコツやっている。
コンテンツを作っている理由も
それだけ、深い意味はない。
ちょっとずつでいいから、
世界を変えたいんだ。
・
・
・
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その言葉が、
ずっと頭に残っていました。
それからしばらくして、
その先生の仕事場を見せていただく
機会がありました。
研究室だったりするので、
基本的に立ち入ることは
禁止されています。
どんな煌びやかな場所でやっているのか。
と思ってワクワクしていたのですが、
なんと…
5畳半ほどの小さい部屋でした。
おしゃれなオフィスでもありません。
むしろ資料と論文が、
乱雑に散らばっている。
お世辞にもキレイとは言えない、
部屋でした。
そのたった5畳半の部屋に、
10台のモニターがぎっしり並んでいる。
私はその部屋を見て
「コックピット」と、
呼ぶようになりました。
コックピットとは、
飛行機の操縦席のこと。
どれだけ大きな空を
飛ぶ飛行機でも、
進む方向を決めているのは、
ほんの小さな操縦席です。
でも、
あの小さな空間から
何百人もの命を乗せて、
世界中のどこへでも飛んでいける。
そして先生も
コックピットのような
小さい5畳半の部屋から、
論文を書いて
医療の知見を発信している。
コツコツと世界を
変えようとしている。
あの食事の夜の言葉が、
この部屋の景色と重なった時、
私の中にひとつの確信が生まれました。
5畳半あれば、
世界は変えられるんじゃないかなって。
みんな、広くて、高くて、
すごい場所に行かなければ、
世界は変えられないと思っている。
でも、それはきっと違う。
たった5畳半から、
ちょっとずつ、
世界は変えられるんだと。
このSubstackも、
同じ気持ちで書いています。
考えてみれば、そうなんです。
どれだけ大きな場所を持っていても、
どれだけ立派な部屋があっても、
結局やることは同じ。
椅子に座って、
パソコンに向かって、
言葉を紡ぐ。
それは100畳の部屋でも、
5畳半の部屋でも、変わらない。
権威のある先生も、
名もなき私も、
画面の前に座って、
届けたい言葉を絞り出している。
先生の
5畳半のコックピットを見てから、
それで十分なんだと
思えるようになりました。
価値って、
場所の広さや設備の立派さにはないと
思っています。
自分が持っている知識や経験。
それが、
まだ届いていない誰かのもとに届く。
たったそれだけのことで、
その人の生活が少し変わるかもしれない。
考え方が、
少し変わるかもしれない。
人生の選択が、
ひとつ増えるかもしれない。
それが「届けるべき本当の価値」なんだと思います。
だから、
大きな家も、
立派な肩書きも、
莫大な資金も、
最初からは必要ない。
ライティングスキルだって、
最初から上手くなくていい。
必要なのは、
「これを届けたい」と
思えるものが自分の中にあるかどうか。
そして、
下手でも不格好でも、
それを出し続ける意志があるかどうか。
きっと、
それだけなんだと思っています。
私もまだまだ未熟です。
先生たちに怒られるたびに、
自分の足りなさを痛感します。
でも、
だからこそ続けたいと
思っています。
何もしなくても
生きていける人たちが、
世の中を良くしたい。
そう思ってコツコツと、
動き続けている姿を
間近で見ているから。
あの人たちが続けているのに、
私がやめるわけにはいかないんです。
そして、
私がご一緒させて
いただいている先生方も、
最初から今の場所に
いたわけではありません。
みんな0からでした。
何者でもなかった頃から、
自分の分野にコツコツと
向き合い続けて、
今の場所に立っている。
広い部屋も、
特別な才能も、
最初から全部
揃っている必要はありません。
大事なのは、
その小さな場所からでも、
「伝えたい」と思えるものが
あるかどうか。
だけだと思っています。
私自身、
世界を変えるほどの力は、
まだないです。
でも、
少しずつ届くと信じています。
この小さな部屋から書いた言葉が、
誰かの画面に届き、
誰かの思考に触れ、
ほんの少しでも何かを動かす。
それだけで、
発信する意味はあると思っています。
実は、私も5畳ほどの部屋から、
この記事を書いています。
決して広くはありません。
でも、
この小さな部屋は、
私にとって世界とつながる
コックピットです。
場所の広さではなく、
そこから何を見つめ、
誰に向けて言葉を届けるのか。
きっと、
発信の本質はそこにあります。
あなたは今、
どんな世界から発信していますか。
何畳のコックピットから、
言葉を届けていますか。
小さな部屋でもいい。
散らかった机の上でもいい。
まだ誰にも見つかっていない場所でもいい。
そこから届けられた言葉が、
いつか誰かの世界を少しだけ変える。
私は、
そう信じています。
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たけひささん、おはようございます✨私はトイレで考える事が多いので、そこがコックピットになってます。尊敬出来る方々とのかかわりは刺激になりますね。
うちもめちゃくちゃ狭いです🤣