発信でよく語れる「一貫性」の正体
読者に渡している「約束」、ズレていませんか?
のれんには「カレー」の文字。
扉の隙間から、
スパイスの香りがふわっと漂ってくる。
「お昼はカレーにしようかな」
と期待して、のれんをくぐる。
席について、出てきたのは、
なんと….ラーメン。
「え?」ってなりますよね。
おいしいかどうかの前に、
「なんか違くない?」が先にくる。
リアルの飲食店なら、
こんなことは絶対に起きません。
誰だってそう思いますよね。
ありえない。
でも、これがネットの世界では….
平気で起きています。
記事でも、
メルマガでも、
SNSでも。
看板に書いてあることと、
中身がちがう。
件名で約束したことと、
本文が噛み合っていない。
サムネで見せている雰囲気と、
実際の発信がまるでちがう。
現実の世界では、
「それはだめでしょ」と
一発でわかることが、
ネットになった瞬間、
なぜか気づかないまま続いてしまう。
今日はちょっと真面目な、
「一貫性」 の話をしたいと思います。
「世界観を統一しよう」
「トンマナを揃えよう」
「一貫性のある発信をしよう」
みなさんも、
一度は聞いたことが
あるのではないでしょうか。
ところが、
いざ実践しようとすると、
多くの人がこうなります。
「じゃあ、件名はどうしよう」
「サムネのデザインを揃えなきゃ」
「ライティングのトーンを決めよう」
と一気に、
具体の話に着地してしまうんです。
もちろん、大事です。
でも、その前にひとつ、
決めておくべきことがあります。
なぜ、その世界観にしたいのか。
たとえば、
自分のスタンスをどう見せたいか。
と考えた時に….
自分を先生のような、
権威を示したいのか。
それとも、
親しみやすさを
大切にしたいのか。
あるいは、
読者との距離を
もっと近くしたいのか。
どれでしょうか。
そして….
権威を見せたいなら、
きっとキリッとした印象がいい。
親しみやすさなら、
やわらかいトーンのほうが合う。
距離を近くしたいなら、
ポップで軽やかな雰囲気に
したくなるはずです。
この「なぜ」が決まれば、
サムネのイメージも、
ライティングのトーンも、
自然と方向が定まってきます。
逆に言えば、
この「なぜ」がないまま
件名やサムネを決めてしまうと、
ひとつひとつは良くても、
全体で見たときにバラバラになってしまう。
ようするに、順番なんです。
まず、
「なぜその情報を、
その形で届けたいのか」を決める。
それから、
件名、サムネ、
ライティングの中身を決めていく。
この順番が逆になっているパターン、
実はとても多いのではないかなっと感じます。
もう少し具体的にお話ししますね。
ライティングの中でも、
重要と言われる「件名の話」
件名はとても重要だ!
という話もよく聞くと思います。
件名でよくあるのは、
鉤括弧で強調する。
数字を入れる。
気になる一文を添える。
開封してもらうための技術は、
たしかに重要で存在します。
人は0.2秒ほどで判断していると、
言われているので、
刺激的な言葉で開いていただく
テクニックは確かに存在します。
ただ…考えてみてください。
それは本当に正しい事実なのか。
例えば…
「衝撃 3選」 →
本当にそれは、読者にとって衝撃の3つでしょうか?
「99%が知らない」→
本当に99%が知らないのでしょうか?
その根拠は?
「知らないと損」→
本当に、知らないと損するような内容でしょうか?
件名は、飾りではありません。
本文で届ける価値を約束するものです。
読者はその件名を見て、
「こういう内容が読めるんだ」と
期待して開きます。
それは、
カレー屋ののれんを
くぐる瞬間と同じです。
開いた先に、
件名で約束した内容がちゃんとあるか。
期待と中身が、
ちゃんとつながっているか。
もし「衝撃」と書いておいて、
中身がごく普通の内容だったら。
読者の中に残るのは、
内容ではなく「なんか違った」という感覚です。
そしてこの感覚は、
どんどんと違和感に
変わってくるわけです。
そして….
次にあなたの件名を見たとき、
「どうせまた大げさなんでしょ」と思われてしまう。
件名で開かせることはできます。
でも、
件名で失った信頼を取り戻すのは、
とても難しい。
そのくらい重要だということです。
件名だけではありません。
サムネイル(アイキャッチ画像)も同じです。
昨日のよしだ健康さんの記事
ここでもおっしゃっていたと思います。
記事の一覧ページを開いたとき、
サムネが毎回まったく違う
テイストだったらどうなるか。
まず、「同じ書き手の記事」
だと認識されません。
テイストが毎回違うと、
読むたびに印象がリセット
されてしまいます。
「いい記事だったな」と
思ってもらえても、
次に見かけたときに
同じ人だと気づいてもらえない。
せっかくの記憶が、
積み上がっていかないんです。
どれだけいい内容を書いたとしても
サムネだけ毎回バラバラだと、
その努力は途中で
漏れてしまう可能性があるんです。
読者の目に触れるものは、
すべてが「のれん」です。
一枚だけ揃えても、
残りがバラバラなら。
それは、
カレー屋に入ったのに
ラーメンが出てくるのと
一緒ではないでしょうか。
じゃあ、一貫性ってなんなのか。
ズバッとお伝えすると、
一貫性というのは、「価値の約束」です
Substackで考えると…
この人は、
毎日質の高い投稿してくれるという安心とか。
この人の投稿は、
有益ではないかもしれないけれど、
心をスッと軽くしてくれるとか。
この人は、
人とのつながりを大切にしてくれるとか。
私も含めて、
こちらが思っている以上に
「前回の記事の体験」を
覚えていると思います。
そしてその記憶が、
次に開くかどうかを無意識に決めています。
だから一貫性とは、
その記憶を裏切らないようにすること。
その積み重ねが、
信頼になっていくのではないでしょうか。
一貫性を積み上げるには、
時間がかかります。
でも、壊すのは一瞬です。
やり方はシンプルで、
自分が「やらない」と決めたことを、
やるだけです。
たとえば、
ヴィトンやプラダがある日突然、
「全品70%OFF」のセールを
始めたらどうでしょう。
お得だと思うかもしれません。
でも、同時にこう感じませんか。
「あれ、このブランドってそういう感じだった?」
と思っていた信頼が、
たった一回でセールで
数百年積み上げてきた
ブランドは一瞬で、
揺らいでしまうんです。
大袈裟かもしれませんが、
これを発信に置き換えると….
「数字なんて気にしなくていい」と
言い続けてきた人が、フォロワー数の自慢を始める。
「相互フォローは意味がない」と
何度も書いていた人が、裏では
「フォローお願いします」と送っている。
「自分の言葉で書こう」と言っていた人が、
文章の間に「*(アスタリスク)」がついている。
ひとつひとつは
小さなことかもしれません。
でも、
「言っていること」と
「やっていること」がズレた瞬間、
それまで積み上げてきた信頼が、
音を立てて崩れていく。
ブランドとは、
見た目の話ではありません。
「この人は、こういう人だ」という、
読者の中にある信頼のこと。
だから
やること以上に、やらないことも
ちゃんと決めておく必要があるんです。
じゃあ、具体的に
Substackに置き換えると、
どうなるでしょうか。
以前、
りらの花さんが「Substackは自分の庭」
という表現をされていましたが、
まさにそうだなと思います。
(記事はこちら)
その中で、
伝えるテーマは何でもいいんです。
ジャンルも、切り口も、人それぞれでいい。
大事なのは、
「自分はどんな庭をつくるのか」を決めること。
どれが正解ということはありません。
だって庭は、
季節によって咲く花は変わるし、
レイアウトを変えることだってある。
でも、読者が
「この庭にはこういう花が咲いている」と
思って訪ねてきたときに、
まったく別の風景が広がっていたら….
がっかりしてしまいます。
自分の庭には、
どんな花が咲いているのか。
それをちゃんと伝えること。
その花が「記事」であり、
ノートは「こんな花が咲いていますよ」と
伝える役割ではないでしょうか。
変わるのはいい。でも、約束は守る。
一貫性って、
そういうことだと思うんです。
とはいえ、
「まだ庭なんてどうしたらいいかわからない」
という方もいると思います。
そんな方には、
このクコさんの投稿を見てほしいです。
最近のSubstackで
起こっていることを
綺麗に言語化した
素敵な投稿だと思っています。
ただ悲観的にならずに、
いろんな庭があると思えばいい。
と私は思いました。
どれがいい悪いではなく、
全部正解だと私は思っています。
だから、いろんなところに
お邪魔したらいいのではないでしょうか。
この場所には、敵はいません。
土足で庭にズカズカと
入ってくる人もいない。(きっと)
いろんな庭を巡って、
「あ、ここいいな」と思ったら、
お邪魔してみて、
良かったところを参考にしてみたりして。
そうやって、
自分の庭をどんどんつくって
いけばいいのではないでしょうか。
わたしも昨日いつの間にか
アフロになっていたわけですが、
実はもちスラさんに、
お誘いいただきまして。
こういうやりとりから、
アフロ(パンチパーマ)が生まれました。
実は企画があることを
後から知ったのですが、
もちスラさんは、
快く受け入れてくれたわけです。
ちょっと恥ずかしかったですが、
嬉しいやり取りでした。
こういう変化も、
また楽しいですよね。
今はそんなふうに、
いろんな人の庭を楽しむ。
それでいいと思います。
ただ、
最初の話に戻りますが…
自分の投稿や
記事を見てほしいあまりに、
のれんをくぐったら
別の食べ物が出てきた。
となってしまったら、
やっぱり残念です。
見ていただく方に渡す
「約束」を守ること。
これだけは、
大切にしたいと思っています。
そしてSubstackという庭も、
手を抜けば枯れてしまいます。
すぐに花が咲かない日もある。
誰にも気づかれない季節もある。
それでも、
水をやり、土を整え、
光の当たる場所を探しながら、
少しずつ、自分の庭を育てていく。
わたしも、まだ途中です。
それでも、
ここにしか咲かない花を咲かせるために。
今日もまた、
小さく手を入れていきたいと思います。
もし読んでみていいと思ったら、
ぜひコメント、リスタックを
していただけると嬉しいです。
今後の励みになります。
最後までご確認いただき、
ありがとうございました!
※購読者限定※
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はじめまして、記事を購読させて頂いています。本文の内容が噛み合っていない、これは地味に気になっていました。
わたしは婚活をテーマに発信していますが、婚活系の発信でも不安を煽るようなタイトルで人を引き寄せるものもあります。でも、きっとわたしの世界観は、そこじゃない、笑
煽らず、安心して読める場所として、サブスタでコツコツお花を咲かせていきたいです🌷